商品について

東日本ピアノ製造のガーシュインＧ800のご紹介です。
私が第一楽器に入社した1983年、新人研修で浜松にある東日本ピアノさんに、ガーシュインピアノの工場見学に行きました。大手のメーカーさんの見学ではオートメーション化がすすんでいましたが、ここではすべて職人さんが携わっておられた記憶があります。まさにタイトル通り手工芸のピアノです。当時７８万円もする高級ピアノでしたが、大手メーカーに混じってこのＧ800も、たくさん販売したことが今では懐かしい思い出です。
話が長くなってしまいましたが、このピアノの特徴はグランドピアノに見られるアグラフ仕様になっており、音律の保持を良くして澄んだ音色を持続させます。また、音の良し悪しに関係する響板には特選北海道産最高級赤えぞ松を使用し、ハンマーには独乙（ドイツ）レンナーフェルトハンマーを使用したスペシャル仕様となっています。
音は低音の重厚さはもちろんのこと、全域まとまりあるサウンドです。タッチは弾き易い感じのタッチで申し分ありません。外装はマホガニー塗り鏡面仕上げで、上・下パネルにはかわいらしいモールが装飾され、脚はチッペンデールネコ脚でとてもおしゃれな感じのピアノです。
平成に入ってまもなく、浜松に数十社あったと言われるピアノメーカーも、ほぼ全社なくなってしまいました。このガーシュインも例外ではありません。（アフターサービスに影響はございません）しかし、この当時ならではの職人魂は今も息づいていると思います。ぜひ当時の高級手工芸品を、一度手に触れてみて下さい。
細かな傷はありますが、全体的に鮮やかなワインレッドの木目がきれいなピアノです。（オプションで傷修理可）
内・外部クリーニング、金属パーツ研磨、弱音器フェルト交換、ハンマー調整などメンテナンス済みですので、安心してご使用いただけます。